Try Angleでは「病気や障害の有無にかかわらず誰もが旅行を楽しめる社会」を目指し、様々な活動を行っています。そのうちのひとつが「遊びのサークル」です。
遊びのサークルでは、BBQや海水浴、そり遊びなど、子どもたちが障害の有無にかかわらず遊びを楽しめる場づくりを1シーズンに1~2回程度開催しています。
今回は5月21日(日)に金沢市の夕日寺健民自然園にて、自然体験のイベント『自然のなかで遊ぼう!』を行いましたので、その模様をご紹介します。
※今回のイベントは、パブリックリソース財団Y’sファンドD&I基金の助成を元に開催しました。
<今回参加してくれたお子さん・インストラクター・ボランティアの皆さんと!>
アイスブレイク「指キャッチ」
今回の企画は、いしかわ自然学校のインストラクターの嶋崎さん・岩本さんにご協力いただき開催し、17人の親子が参加してくださいました。
Try Angleの須田より、今日のイベントの趣旨をお伝えし、各自で自己紹介をしたあとは、アイスブレイクのゲームに挑戦です。
「指キャッチ」では、まず、右手の人差し指で1を作り、左手は丸をつくります。右手は右隣の人の左手の丸の中へ、左手は左隣の人に右指を入れてもらいます。
呼びかける人が「キャ……キャ……キャッチ!」といえば右手は捕まらないように逃げて、左手は逃さないように掴む、というゲームです。
<初めましての方もいる中で、ふれあいのあるゲームはお互いの心を近づける効果がありそうです>
「キャ……キャ……キャッチ!」「キャ……キャ……キャット!」など、ひっかけワードも混ぜながらのゲームで盛り上がりました!
ザリガニ釣りに挑戦!
場も和んだところで、次はザリガニ釣りに挑戦です!
<「ザリガニ釣りしたことある人ー!」の声に手をあげるお子さんもいました>
いしかわ自然学校のインストラクター・嶋崎さん(ざっきー)から、ザリガニ釣りに使う竿の作り方、餌の説明、釣り方のコツを教えてもらいます。
釣り竿つくりはいたって簡単!細めの竹を用意し、節に合わせてタコ糸を括り付けてつくります。
ザリガニの餌となるのは、するめ、めざし、ホタテの貝ひもなど、おつまみ売り場にあるものを使い、タコ糸の先に括り付けます。
早速釣り糸を垂らしてみました!
しばらくすると、「釣れた!」「わー!一気に2匹もいる!!」などの声がちらほら聞こえてきました。
ザリガニを触るのもおっかなびっくりな子もいれば、平気な子も。
友だちやきょうだいがチャレンジする姿を見て、後押しされ、時間が経つにつれて触れるようになっていく子もいました。
<おっかなびっくりでも徐々にザリガニに触ってみることができました◎>
<普段は恥ずかしがり屋だというお子さんも、この日は仲良く他のご家族のお子さんと手を繋いで歩く姿が見られました>
草花採集&たたき染めに挑戦!
お昼ごはんの後は、草花最終とたたき染めに挑戦です。
まずは、いしかわ自然インストラクターの岩本さん(はなちゃん)から、午前中に釣ったザリガニの説明、草花採集の注意点などを聞きます。
夕日寺健民自然園のトンボサンクチュアリ(池)には、特定外来種とされるアメリカザリガニ、カダヤシ、ミドリガメがいること。
特定外来種が増えることで、固有種が少なくなってしまうこと、ザリガニやミドリガメを飼えなくなったとしても、池や川に離してはならず、最後まで世話をすることなどを教えてもらいました。
<特定外来種について説明する岩本さん(はなちゃん)>
また、本物のマダニや標本のスズメバチなども見ながら、山の中でそういった虫と遭遇したらどうしたら良いのかも説明を受けました。
<自然の中で遊ぶ際の注意点を聞きました!>
では、はなちゃんに教わったことに気をつけながら、さっそく草花採集に行きます!
みんな思い思いにお気に入りの花や葉っぱを集めます。
たたき染めには、柔らかめの葉っぱがおすすめとのこと。
手拭い生地の上に表を下にしてテープで固定し、その上から金づちで叩いて色を写していきます!
いろんな形の草花を叩いてみると、押し花のように形が残って面白いですね!
みんな一心不乱にたたき染めに取り組み、できた作品を持ち帰りました!
参加者の感想
参加されたお子さんからは、
「ザリガニがたくさんつれて楽しかったです」
「なんびきかにげられてしまったけど4ひきつれたのでよかったです」
「たたきぞめできれいにできてうれしかった」
「たたきぞめのハンマーたたきが、ちからがいるけど、やってみたらたのしかったです」
といった感想を、親御さんからは、
「自分から触ってみよう、行ってみようとする子どもの挑戦する姿がたくさんみられてとっても素敵でした」
「自然に触れることで素直な表情が見れて純朴さを感じました」
といったお声をいただきました。
障害や病気の有無に関わらず、年齢もそれぞれのこどもたちが一緒に遊べること、同じ体験をする場を提供することができ、どんな子も一緒に遊べる場づくりの一歩目になりました。
また、いしかわ自然インストラクターの方にも、車いすやバギーのお子さんがいても、協力者やサポーターがいれば一緒に自然体験することが可能なことを体感していただくことができました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
いかがだったでしょうか?
Try Angleのイベントとして開催できる回数は限られていますが、石川県では「いしかわ自然学校」など自然体験のプログラムがたくさん開催されています。
Try Angleでは、こうした自然体験が障害の有無に関わらず参加できるよう、今回のようにインストラクターの方に協力いただいて自ら企画・運営するイベントを開催したり、インクルーシブな遊びの場づくりへの働きかけをしていきたいと思います。
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ぜひ、「病気や障害の有無にかかわらず誰もが旅行を楽しめる社会」づくりにご参加ください。