Try Angleでは、医療的ケア児者とご家族の旅行や外出に関する全国実態調査を冊子化し、社会へ届けるためのクラウドファンディングを実施中です。
医療的ケア児者とその家族は、旅行にどんな思いを持ち、どんな壁に直面しているのでしょうか。
今回は実態調査の結果から、宿泊旅行の経験に関する状況をお伝えします。
約8割の家族が、宿泊旅行を経験している
今回の調査では、回答者の約8割(80.3%)が、医療的ケアのあるお子さんと宿泊を伴う旅行をしたことがあると回答しました。
「医療的ケア児がいると旅行は難しい」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし実際には、多くのご家族が工夫を重ねながら、旅行を実現させていることがわかります。
旅行未経験の方でも「行きたい」気持ちは強い
一方、宿泊旅行の経験がない68名に絞って見ると、80.9%が「外出(旅)をしたい」と回答しています。
さらにその中でも、「したいと思っているが、外出できていない」方が約半数(50%)に上ることがわかりました。
なぜ、踏み出せないのか。当事者の声
なぜ旅行を実現できないのか。アンケートの自由記述には、こんな声が寄せられていました。
「下調べと旅行荷物を準備する労力、医ケアグッズの多さ、兄弟もいるので彼らの準備とみんなが楽しめること、なんかを考えるだけで頭がパンパンになって疲れてやめとこうかなと思ってしまう。」
「旅館の方とお風呂の確認をしないといけない、酸素ボンベか機械を設置していただかないといけないなどひとつひとつお伝えするのに電話だけでは不安だったりします。」
「24時間呼吸器をつけているので、セッティングもどうすればいいのか…」
「旅行先の確認、急変時の対応など準備だけであきらめてしまう。」
共通しているのは、準備がとても大変だということ。そして、「事前に何を確認すればいいか」「どこに聞けばいいか」がわからないということです。
宿泊施設がバリアフリーかどうか、医療機器の設置に協力してもらえるか、緊急時にどう対応するか……こうした情報を一つひとつ自分で調べ、個別に問い合わせなければならない現状が、旅行への第一歩を重くしています。
情報の壁を乗り越える第一歩に
調査結果が示すのは、医療的ケア児のいる家族が旅行を望んでいないのではなく、必要な情報に辿り着けないことが、旅行を阻んでいるという現実です。
こうした現状を、旅行事業者や自治体の方にも知っていただきたい。そして、受け入れ体制や情報提供のあり方を、一緒に考えていただきたいと思っています。
そのための第一歩として、私たちはハンドブックを作ります。現状を「見える化」し、事業者や行政が動くきっかけになる一冊を目指して。
ぜひ、ご支援をよろしくお願いします!